「弾き唄い」のお稽古のコツ

「弾き唄い」は、三味線を弾くうえで、もっとも難しいことだと思います。「弾く」「唄う」の別々の動作を同時にしないといけませんから。

特に、小唄・端唄など、三味線と唄の旋律が大きく違う曲になると、なかなか上手に弾き唄いできません。唄は三味線につられ、三味線は唄につられ、結局、どちらもイマイチに。

私がしていたお稽古は、以下です。(お稽古の道筋です)

  1. まずは、三味線をしっかりお稽古(半拍、一拍の休符の間合いも、「イヤ」「ヨーイ」の間でしっかり取る)
  2. 三味線のどの音を聴いて唄い出すかなど、譜面にしっかり書き込む。唄譜(唄の音程を三味線のツボで表したもの)も弾いてチェック。
  3. 先生の模範演奏をひたすら聴いて、一緒に唄う(何百回でも!)
  4. 三味線の音が小さくなる「忍び駒」や爪弾きなどで、弾き唄いの練習をする(三味線の音が大きいと、唄がよく聞こえません)
  5. 録音した自分の演奏・唄をチェックし、おかしいところを譜面に書き込んで、さらに練習する

一曲を上手に弾き歌いするためにはしっかりとしたプロセスを踏む必要があり、けして「才能」があるから、うまく唄えるわけではありません。

現代人に唄の上手な方が多いのも、「カラオケ」で練習を積んでいるからです。

別の投稿でも書きましたが、音痴は、もって生まれた能力の問題ではなく、「喉を鍛えること」で矯正できる場合が多いのです。

弾き歌いを目指される方は、段階を踏んで上手になるための、お手伝いをさせていただきます。

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